内閣府男女共同参画局の調査では、成人女性の約15人に1人は、異性からレイプされた経験があるということです。しかしその被害者の約7割の人はどこにも相談しておらず、警察に連絡・相談したのは、全体の数%ぐらいだったそうです。性犯罪にあったほとんどの人は、ひとり、悩みを抱えて苦しんでいるのです。
レイプは「心の殺人」とも言われます。被害者は一生にわたって、そのトラウマを抱えて生きていかなくてはなりません。
今、国では、性被害を受けた方たちを支援しようと、自治体や警察、弁護士、カウンセラー、医療機関が協力して支援にあたる「ワンストップセンター」の構築を進めています。徳島県でも「よりそいの樹 とくしま」が中心となって、性犯罪被害者支援にあたっています。
産婦人科医会では、現在22の医療機関が協力病院として登録されており、性犯罪被害者の診察にあたっています。
被害にあった時、最初に訪れる機関は、よりそいの樹、警察、医療機関のどの場所であっても、支援が受けられます。それぞれの機関での支援の内容は様々ですが、「よりそいの樹 とくしま」や「警察」を通すと、かかった費用はすべて公費で負担される体制になっています。

もし、性犯罪被害にあわれたら、是非、この支援制度を利用して下さい。自分ひとりで悩みを抱えないで下さい。早く元の生活の戻れるように、みんなが味方になってくれます。

性犯罪・性暴力被害者への対応【ネットワーク登録医療機関用】

対応へのフローチャート図

伊月健診クリニック 河野美香

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